土佐の嗚咽

突然あらわれてほとんど変人である

 いつかブログやろうと思って、ようやく重い腰を上げてみた。何年かかってんだよほんと。年号3つぐらい変わってんじゃないのほんと。知らんけど。

 四国の高知県に移住して7年。土佐の東側での生活は、それはもう今までの薄い人生何枚重ねても勝てないぐらいの経験と智慧が降りてきた。お陰様で周囲への感謝よ。そして好奇心止まらない自らへの感心もね。とにかく、こんないられるとは思わなかったほど、根を張っちまっただよおいらは。

 でも、人生は思ったより短い。思ったより早く30歳がやってきた。平穏(もしくは不穏)に独身チャート一位を維持しながらだ。江戸時代ならもう少しでおしまい。

 そしてここに住めば南海トラフという言葉を毎日聞く。大きな地震津波。これもおしまい。

 最近のニュースで老後は2000万いるらしいと聞いた。通帳と明細見る。うん、これもおしまいだ。

 もう片足突っ込んだ年齢と近々の未来は、なんだか頼りがない。不安というか、いきなりプツっと終わるんだろうなあと思うと、色々ちょっぴり寂しいのである俺は。

 ということで、短い人生の備忘録をちょこちょこ書いていきたい。仕事のことは抑えて(←いや、たのしいんだけどね仕事の話も)、俺の五感にやってきた数々の奇跡とトビの効いた物語を、他人に迷惑のかからない限り記していきたい。

 お陰様で仕事がウルトラ忙しいんだけど、合間で小さなトリップや遊び事もしたりするので、そんな事も記しておこう。あとは飯や肴のこと。ニート時代、ジョギングをしては買い出しに行き、夕飯を作ることで罪悪感を減していた俺は、まさか高知に来てこんなに自炊が役立つとは思わなかった。

 ここ室戸は豊かな自然の幸がたんまりある。それをあたたかな人々からいただく事も多いので、美味しく料理して飲む智慧がやたらついてしまった。帰宅して、金のかからないご褒美だな。

ということで、齢30の土佐日記。こっ恥ずかしさと弱さの応酬。の中にささやかな幸福も垣間見たり候。どっこい生きてる土佐の嗚咽。とりま夜更けに口開けでござい。

 あ、人に読んでもらえるブログにはならないと思うので、間違って入ってしまったあなたは、ゆっくりとドアを閉め、決してこのブログは口外せず、あたたかな日常生活とお布団に戻ってお休み下さい。おやすみ。

 

追伸

 ここからは自分に言い聞かせる。長続きしないことに定評がある俺が注意すべきは2つ。一つは最初から飛ばしすぎないこと。もうこれはいきなりアウトだ。赤坂5丁目ミニマラソンの団長ばりにアウトだ。くどいのは俺の悪い癖。気をつけよう。

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 あと、性格上バカ真面目に「です・ます」作文みたいな文章を作ってしまうのもご法度。口語体推奨。座布団座って一席ぶってるぐらいの言葉遣いを心がけよう。バックスペースは取り外す。誤字脱字も味のうち。出来たてが一番うまいでしょ?

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家から歩いて2分22秒の海岸。

土佐湾の波は強く、太陽は近くて眩しい。ゴロゴロ石で歩き辛く、決して泳げる砂浜なんてない。それが飽きない室戸の海岸線だ。暇な夕方は、よくここで飲んでいます。