土佐の嗚咽

突然あらわれてほとんど変人である

梅雨はまだか。明けのヨダカ。タタタンタンは魔法の音。

ほら、気付きゃ数日も経ってしまった。ブログの頻度ってのはどんなもんだろうか。

毎日湯水の如く出る言葉、考え、細やかな出来事も、書き留めておかないとじき忘れてしまうのが世の常だ。

 自家製の梅酒を飲み干し、ようやくパソコンを動かす気になったので書くとする。これはスマートホンからでも投稿できるようだが、げに打ちづらいのと、どうも天から言葉が降ってこないので、やはりパソコンを開かなければログインする気にならないのだ。それにキーボードを打つタタンタンという音。すごく仕事ができるような気がして気持ちがいい。こんな時ばかりは前へ進むような気がしてならない。

 

 んなこといい。でだ。

 

 先日、職場でみたフリーペーパーには、昭和63年生まれのあなたの今月は低迷期と書いてあった。なるほど、月半ばであるが、これが見事にガツンと的中してる。初っ端から1週間の夏風邪は参った。約束していた山登りや仕事も後手に回り、家の片付けや諸々の整理もままならなかった。

 夏風邪を抜けた後も、尊敬しかけていた人が受けた卑しい言葉遣いを聞いて、なんだか気落ちする。なんだか大事な人を輪姦されたような、とても乱暴で、心の中がひしゃげるような重たさになった。

 5月病の残病感とでも言おうか、未だこない梅雨入りを前に、6月は随分と精神湿度の高い陰鬱な展望と現実が待ち受けていた。そういう気分を振り払う、ここ数日起きたハッピーな出来事を、以下順不同で思い出す。そうしよう。そうでもしないと眠れないのだ今夜は。

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夕方のニュースでは、高知に大戸屋ができたことを伝えていた。土佐国は今日も平和だ。俺は用賀の大戸屋には1度2度訪れた記憶している。大戸屋は外に食品サンプルがある今どき珍しいチェーン店だ。自宅で色々おかずを作る分、どうも定食屋へはあまり足が向かない。一度トライしてみるか。遊園地へ行く気分だ。

 そういえば数年前、セブンイレブンが高知初上陸した時分も、県内10大ニュースの一つに入っていたなあ。この県は、東京で誰かがくしゃみしたぐらいなこともニュースになる場所だ。心があたたかくなる。

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 夕飯には、マグロやタイの端くれが入った安い刺身盛を買った。肉質の柔らかさとトロッとした食味はビンナガかと思わせたが、多分キハダかバチかな。いや詮索は止めておこう。不学がバレル。よこの汚い絵面の皿には人参とサニーレタスのオイスターソース炒めの残り。野菜は頂き物。サニーレタスは普通のレタスより少し苦味があって使いづらい。独り者はサラダで食べ切るには量が多い。そういう時は蒸し焼きのようにして炒めて嵩を減らす。だからたくさん食べられる気でいるが、結局質量保存の法則で量は減らないので腹が膨れ翌日に残る。困った野菜だこと。まあ貰ったことには今日も感謝だ。

 仕事帰りに寄った近所の魚屋で、新しい仕事を斡旋される。お声がけもありがたいが、もう難しいかなって直感。しかしすぐに断れないのは未練があるのかな俺は。情けない。

 世間のちゃんとした先輩らは、齢30の男を「結婚」と「正社員」というフレームにはめたがる。もっともなんだけど、それにあぶれるやつがいたっていいじゃないか。長くなるからやめておこ。

 そんなことを思いながら〆にはラーメンをば。明日はイベントでラーメンを販売する。2年ぶりだ。7時集合なだけに、こんな駄文書いてないで寝なきゃいけないのだ。

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 冷蔵庫にパンパンに入った100玉中1玉を拝借して試食も兼ねて食う。スープは持ち帰ってなかったので、出汁パックからとったスープにタレと香味油を加えて。タレは少し弱くて薄いが、醤油と豚の油だけでこれ以上どう変えろと。煮豚はロースが些か臭く、バラはあいかわらうずファットな食べごたえ。香味油は煮すぎたのが生姜を強く感じさせるオイリーな仕様。それでも地元川崎製麺の細麺は信頼足る喉越しの良さと、ネギのシャキシャキでしっかり完食。東京の支那そばにも決して負けてないぞ。

 うん、ラーメンを食べると低迷期を少しだけ忘れることができるのは本当だな。

 明日は久々のラーメンイベントで、本来の自分の立ち位置を考えさせる時間になるやもしれない。それでいい。どーんとこい。嫌いな現実を大好きになるために抱いてやろう。おやすみ