土佐の嗚咽

突然あらわれてほとんど変人である

風邪の谷ナウ

 誰も見てないことをいいことに、間を開けずに投稿する。しかも人生順不同だ。

 

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 こんな夏風邪を引く前に、先々週にはまたしてもハイキングに行っていた。空前の低山ブームが俺の中できてる。先週は台風で中止、今週はこんな体調じゃなきゃ、今日の休みも市内のどっか登ってたんだけどなあ。ということで先々週にタイムスリップ。

 

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 相変わらず自宅を10時頃に出発して、途中久々のファミリーマートに興奮を隠せず長居してしまい。イオンの裏手から変な抜け道ばかりの案内させるグーグルマップを頼りに、一路鏡川の上流を目指す。ここまでくると高知市であるにも関わらず、この風景は室戸の山奥とそう変わりない。でも都会ヅラできるのだ。チョベリバだよ全く。そして着いたのが、高知市の山間に屹立するのが工石山。古くから、高知県民の森として愛されている山だ。小中学生らの遠足でも使われるらしく、小6と同じぐらいの背格好の私にぴったりの山だ。うるさい。

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 ちなみに工石山までの道はそう険しくなく非常に爽快。高知市中心部からも1時間かからず行けるのが魅力だろう。登山道入り口には自然学校のようなものもあり、高知市内のキッズたちは、思春期のふてくされ感満載で、ここで木工したり飯盒炊爨させられたりすんだろうな、うん。

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 到着後デジカメを忘れたことに気づきテンションガタ落ち。スマホで撮りながら。しかし、体力の低下と太りすぎた自堕落なボディを余し、最初の階段ですら相当応えてしまう。登山開始5分にして、「ひろゆき、引き返すなら今だ。」という山の囁きが、俺の耳にリフレインする。

 休み休み、30分ほど頑張って登ると展望台が近づいてきた。これは楽しみだ。どれ、上がってみよう。

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 実に見事な景色だ!もう山を登ってるやつには山も見せませんってぐらい、生い茂る樹林の数々が視界には広がる。思わず溶けかけたチョコ菓子をむんずとつかみ口にほおばる。甘いのだ!開始30分でイケてる景色を見ようなんざ、甘いのだ!

 ということで、糖分摂取してまた登る。 

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 上りの中途で見たこれは圧巻。右の看板見切れてるけど、確か「天然ひのき風倒根」という名がついておりました。毛細血管のように拡がるこれは根っこの部分なの。樹齢200年の大木が、台風で倒れてこのような姿になったらしい。写真の撮り方もインパクトも薄いけど、生で見ると凄いんだかんね! 

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 その後は断崖絶壁の反り立つ壁を登る。高知の小学生はガキの頃からこんな山に登らされるから、猛暑のよさこい祭りに負けない強靭な体力と精神力を培うのだろう。

 崖の上からは嶺北の棚田が拡がる。ここは美しい。トド岩と呼ばれる岩の上からだ。

 ここを考えた人は、今頃そこそこの退職金でも貰って、悠々自適だろう。さっきの展望台を考えた奴は、絶対に昇進してない。ユー・アー・ファイヤード ! 

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  まあ何だかんだ大汗かいてグリーンダカラ飲みながら頂上へ。1時間以上はかかったかもしれない。

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 ここは木木が伐採されており景色がそこそこに見えます。気持ちがいい。俺が頂上にいた間、来たのは2人ほど。どちらも軽やかな短パン姿のオジサンで、ふらっと来てホワッと登頂しましたよみたいなおすまし顔で、何だかレベルの差を見せつけられました。

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へへへ。まあ景色なんてそっちのけで飯だ飯だ~。恥ずかしいぐらい貧相な装備で山飯。中学時代から愛用してるカニ缶ゴトクのアルコールバーナーで湯を沸かしファミマで買うたカップ麺に注ぐ。おにぎり喰らいながら待つものの、蜂の襲来に怯えて逃げ回る。実に滑稽なり。さっきまで牛歩のような足取りで登ってたのに、急に俊敏に逃げ回る小太り。実に滑稽なり。

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 奮発してコンビニ限定のカップ麺を買うたが、山の上で担々麺なんて食べるもんじゃない。ホワジャオか山椒と思しきスパイスでむせ返り汗が吹き出す。バカか俺。

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 でも温まっていいじゃない。山の上は不思議と涼しく、汗がひくと一気に身体が冷える。山頂ではウンコ以外は何食っても美味いんだけど、やっぱ体の底から温まるものが良いね。超回復しました。ごちそうさん

 帰路は別のルートから下る。行きと帰りは別の道。これは日常でも結構大事にしてる意識。下りが同じ道で、もし死んだらつまらないもんね。別の道見て死にたいよ。

 

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 シダ植物の群生と苔はいつだってフォトジェニ男。

 

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 風の谷ナウ。向こうはどこだろうか。この心地よい海風は室戸から来たならいいな。

 

 だんだん書くのが面倒くさくなってきた。

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賽の河原。今の俺にぴったりだよ。ここは四国でも稀なオオサンショウウオの生息地らしく、頑張って川を覗き込んで見るが見れず。頂上で山椒はすすってきたから、同じ匂いになったと思ったが。 

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 下りの山道は降りるとスピードが出てしまうので、意外と汗をかく。ここで顔を洗ったが冷たくて至福でした。鏡川の源流も悪くない。

 

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 誰もいなくても恥ずかしくてできませんでした。こういうとき小心者の小男炸裂。

 下山。なかなかに楽しかった木曜日の休日でした。貴様らもぜひ行かれよ。

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 帰りはオーベルジュ土佐山。あまりにおしゃれでハイセンスな雰囲気に小汚い俺のソニカを停めるのを躊躇するも、なーに、根は田舎者の高知県民よ。俺と一緒俺と一緒と、日帰り入浴しますた。お値段な800円はなかなかでしたが気持ちよかった。けど県下でも屈指の熱い温泉でした。ほぼ貸し切りだったので出たり入ったり繰り返してたわ。宿泊は4万以上。定宿のビジホなら7回泊まれる。

オーベルジュ土佐山【公式】高知の美しいリゾートホテル

 

 無事帰宅。今日も無事なことに感謝しつつ、こんなブログ書かずにさっさと寝て風邪治せよ。