秋葉山とポリシャツと私
起きたことはすぐ記述しとかないとな。人生は常に生物だ。この糞の役にも立たないハイキングレポは、間違っても参考にしてはいけない。
一昨日も近所の山登ったのに、今日も休まざるを得ないから昼から新しい山を散策してまいりました。すごい暇な人みたいじゃないですかあ、やだなあ。たまたまだかんね!
途中、ヤシィパーク近くのセブンイレブンでサンドイッチとカップラーメン購入。俺のゆる登山は、昼から出てコンビニでランチ買って登る。このルールだけは遵守しなければいけない。
場所は香南市秋葉山。室戸市民が大好きなフジグランのいち店辺りからも15分ぐらいで登山口に行ける気軽さである。なぜ室戸市民がフジグラン好きなのかというと、大別して7つぐらい要因がある。1つ目はゲーセンがあること。ここには室戸市内から一番近いゲームセンターがある。高知市内やイオン高知店は混雑したり、さらに足を伸ばさんければいけないため、親子連れにはここで買い物と子ども遊ばせることを完結させられるのだ。通りを挟んでパチンコ屋もあるため、パパも大満足なのである。2つ目以降を書くと長くなるので、今回は割愛する。
ということで自宅から1時間半弱かな。登山口付近の西川公民館に到着。到着と同時に12時のチャイムでした。しかしここ、集落活動センターじゃないですか。そういう関係の仕事してた私には馴染み深いセンター。無断で置きっぱも悪いので一言ぐらい伝えようと思ったが閉まってたので、勝手に駐車させてもらいました。裏手にお手洗いもありました。結局無断で小便もする。
最初センターから下り歩いて五分の岩鍋登山口行きましたが、ネットで見ると上りはセンターより上の登山口からが良いとのことで、そちらに向かう。今日は快晴かつ涼しい天気でしたが、このタイムロスですでに大汗をかいてしまう。
住宅の真横から登山口らしきものがこんにちは。登山口の可能性をわずかに上げる杖のビュッフェがあるものの、看板が倒れてて実に怪しい。この倒れた看板には薄っすら登山口云々の書かれた文字が。まあ一応頼りに闖入してみることにする。
少し歩くと、秋葉山の看板が夏バテで凭れかかっていた。おそらくここが「中西川登山ルート」の入り口か。いいのか信じて良いのか。俺が大学生だったらこんな看板作りまくって、そこらへんに設置するぞ。
彼岸花がこんにちは。世は彼岸ですよ。まああの世ですけど。職場でもシキミ、サカキが売れること売れること。高知県では樒(シキミ)のことを花枝、シキビと呼んでいたりする。まさに向こう岸のような急坂。此の岸も長く険しいが、これを登った先には恐らくヘヴンズ彼岸が待っていることだろう。いざゆかん。
くっそっ、舐めてたぜ俺。かなりの勾配で一昨日の四十寺山のそれとは比べ物にならん。死ぬでしかし。休憩に次ぐ休憩。一歩進んで5分休むレベルの体たらく。ゆるハイクには許されないしんどさじゃないか。甘えをくれ!甘えを!予備のジャスミン茶持ってきてて良かったわ。水筒のポカリ出さずに助かった。
一応通れるようになってるけど、この道であってるのかと不安になりながら、10分ぐらい登ると標識が見えてきた。こういう左か右しかない簡易な看板は本当やめてくれ。バカだからそのままこの矢印通り山から落ちていくわ。斜めとか一回ひねり入れるとか、地面に埋め込むとかしてくれよ。
勝手に命名ゴリラ石。見えないこともないでしょう。
途中開けた景色も、鬱蒼とした山間を一人で歩くと、こういう青空が無性に恋しくなる。
ようやく開けた場所に出た。急に案内標識の品揃え増やしやがって。ここまで心配だったんだぞこちとら。深呼吸して少し休憩しようと思ったけど、チェーンソーのような羽音の蜂さんに怯え、さっさと進む。
ここからは木漏れ日の差す素敵な小道じゃないですか。林道らしく車の跡もあったのは少々興ざめが、間伐のおかげでこういうハイキングもできるのですね。
しかし最後の秋葉神社に続く参道は鬼のような勾配でした。試されてる、一人登山はいつだって笑えない。
はい、秋葉神社に到着。疲れすぎてお堂の中までも見ませんでした。裏側ぐるっと回って頂上付近を探す。って、えっ?ありますか頂上。。。
おそらくここが頂上付近からの眺め。一昨日の室戸ですら展望台があったので、ちょっと拍子抜けしたが、まあ風が抜けて気持ちがよい。あ、気持ちがえいねえ。
どの方面かどこの町かもよく分かっておりません。たぶん此の岸にはない、彼の岸の町でしょう。
とりあえず湯を沸かす。この間にサンドイッチを貪り食うが、貪りすぎて写真忘れた。今日のグッドルッキングガイこと麺ズは博多だるま。来週には九州旅行行くので福岡関連は抑えておこうと思ったのに背脂に弱いおデブちゃんだこと。
これダイソーのカトラリー。柄の先を変えることで箸、スプーン、フォークと変幻自在だ。実に便利。ちょっとチャチイけど必要にして十二分。ちなみに柄と柄を連結して如意棒にすることはできないのがあしからず。
寂しい絵だ。当の本人はめちゃ満喫してるんだけどね。オフロードバイクなら上がってこれそうな道だけど、上空を飛行機しか飛んで来ませんでした。
最近のカップ麺うまいなあ。ちょっと柔らか麺になってしまったけど、ちゃんと豚骨臭いペトペトした感じがいい。山麺向きではないオイリーさだけど、胃袋に油膜が張られることで胃の過度な膨張を抑えることができる。
下品な箸突き刺して勝利のピースサイン。誰か登ってこないかなあと内心ドキドキ小心者感丸出しですが、アリ一匹来やしない。
そして帰りは岩鍋登山口コースから下山。ここからがHELLの始まりだった。彼の岸から此の岸に戻るのは、「逝くこと」よりよっぽど辛いのだ。
そこまで荒れてはいないものの、登りよりもキツイ勾配にふかふかの落ち葉が重なり足腰ガクガク。これは名うての男優も撃沈のハードさだろう。そんなことより、この道で合ってるのか不安になってきた。一人ハイクで失敗は許されない。誰かに迷惑もかけず、登りましたよ~なんていう報告もインスタもせず、冷静に帰宅し、にこやかにビールを飲む。それ以外、ましてや遭難なんて絶対にしてはいけないのだ。一応看板が途中にあるが、その方角もまた曖昧で不安を煽る。
降り始めてから何分たっただろう。みかん畑が見えてきたときの安堵感は、遭難した人が助かった瞬間みたいなやつじゃん。もうドキドキしたなあ。もう。
しょうが畑。そんなこと言ったってしょうがないじゃないかあ(ENARI)
こっち登りだったら多分リタイアしてましたね。
といことで二時間半に及ぶ壮絶な秋葉山登山はなんとか終了。中二日でこういうハードなハイキングは駄目だね。身体が追いつかない。反省。
アクセスは良くて結構頑張れるコースでしたが、景色はそんな開けてないかなあ。展望台とか期待しちゃだめだし、水汲み場もないので、ちゃんとした装備でちゃんとした体力で登ることをおすすめします。
あと、ネットでここ三年ぐらいの記録がない山は低かろうが要注意よ。写真の景色なんか全然変わってるし、目印は頼りになりません。ちゃんとした地図とかあったほうが良いです。まあそれでも数年前の記事を参考に登りました。ありがとうございます。
高知県 秋葉山 中西川登山ルート | YAMAP / ヤマップ
帰りは降りて10分ほどの 高知黒潮ホテルへ。龍馬の湯というベタな日帰り入浴。透明のお湯で気持ちよかった。広くて使いやすいのではないでしょうか。900円とお高めだけど遅くまでやってて、帰り方面だとないから助かるな。帰り高知市内買い物しようと思ったけど、疲れてやめた。山登りとショッピングは兼ねられない。もう年だし。
帰りは エースワン/A MAX赤岡店で買い物。ここ好きでよく行く。 高知東部自動車道使わないで下道で行くからなおさら。
でも肴は安芸のサンシャインで購入。これ、どろめっていうの。高知じゃおなじみイワシの稚魚。釜揚げしたら釜揚げしらすやちりめんのことだよ。鮮度が落ちやすいので、県外で食べられることは少ないんじゃないかな。スーパーでもそんなに見ない貴重なやーつ。しかし今や高級魚のイワシがこんなにたくさん。昔魚屋でバイトしてたときに、豆アジがたくさん入って可哀想だから、こんなの売るなってBBAに怒られのを思い出す。だから一匹残らず食べてやんよ。
これたくさん食べるやつじゃないんよね。葉にんにくをすり潰した“ぬた”につけて食べるのが良いらしい。日本酒の肴にはぴったりらしい。どっちもないので、生姜ポン酢かけてビールのつまみに。トロっとした口当たりと、これは目玉かな骨かな、ジョりっとした喉越しが何か癖になる。ビールと飲むから少し生臭さが残るけど、これは海が近いけど流通が弱い高知の交通事情に合った、県民の食べ物だ。
いい休日でした。こんなんでいいのか、俺。