土佐の嗚咽

突然あらわれてほとんど変人である

血が登った夜。翌朝には朝日がアガる。

 涼しいのは一時のもので、またもや寝苦しい熱帯夜がやってきた。

 インドネシアあたりの人々はこんな中で周年暮らしてるのだろう。実にリスペクトだ。

f:id:Sixdoublejump:20190911194444j:plain

 なんなら外出たほうが涼しいので、深夜徘徊をしている。この町のパトロールは夜11時までらしい。確かに11時を過ぎると赤灯ポウポウもおやすみだ。

 別に悪いことしてない散歩なのに、妙に後ろめたさもある。なるだけひと目も車にも気づかれず、くちびるに歌を添えて満月の下を歩いていたいものだ。

 自宅から5分ほどの場所に津波避難タワーがある。頑丈でインダストリアル感もある。なにより夜中に煌々と灯るライトが、この町のどの家よりも眩しくかっちょいいのだ。避難タワーの眼前には、このタワーよりも高い小学校がある。たぶんみんなこっちに逃げるんだろうな。場所の選定に多いに難ありな、行政の仕事や。

f:id:Sixdoublejump:20190911194917j:plain

 夕食はキハダマグロの漬け丼。昨夜のチゲ鍋の残りで味噌汁。サラダ。

 キハダマグロはあっさり。関東人御用達のどす黒い濃い口醤油に、煮きった酒みりんのマッタリした甘さがよく合う。チゲ鍋は持って帰ろうと思ってたので、誰にもつつかせずに奉行った奉行った。

f:id:Sixdoublejump:20190911195141j:plain

 

デザートにと、魚屋さんから茹でたアサヒガニを2杯も頂く。大きので一つ1000円ぐらいはするぞ。ありがたや。ツガニに続いて、なんだか甲殻類フェチのブログになってきた。こちらは海のカニだ。国内ものは珍しく、九州や四国で獲られるらしい。俺もこの装甲で生まれてきたら、繁華街をおっぱいの大きいビッチな女を連れて歩けていただろう。 

f:id:Sixdoublejump:20190911195533j:plain

 塩ゆでされてたんだけど、実に繊維質で美味しい身が詰まっていた!甘くて止まらない。さすがに珍重されるだけはある旨さ。

f:id:Sixdoublejump:20190911195652j:plain

 甲羅にもカニ味噌が詰まっていて、一度やってみたかった甲羅酒も挑戦。熱燗を甲羅に注いでグビリ。味噌のコクが相まって、酒とツマミを交互にやらなくてもいっぺんに味わえる絶品だ。お店で売ってたら買うべきだよ皆さん。

 

f:id:Sixdoublejump:20190911195848j:plain

 メスだけど、お腹に内子なんて、外側についた外子のみ。これはモシャモシャして微妙。ほぐして炒めたら、カラスミの親戚ぐらいにはなれそうかな。

 

 また何処かで。ってここか。