土佐の嗚咽

突然あらわれてほとんど変人である

此処一ヶ月をブリ返す

 山に登るとコンスタントに投稿できるけど、ちょっと仕事が忙しくなったりメンタルが弱くなったりすると急激に遅漏になる癖ね、これ。前回から1ヶ月経ってしまった。まあ何人たりとも見てないから良いんだけど。

 

 職場の前で鮮烈な夕陽。海岸は戦場の様に燃えていた。移ろいゆく水平線の夕焼けは秋への滑走路なのです。

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 ちょっと前には福岡へ行ってきてました。一人で行ったとか、誰と行ったとか、そんな事はどうでもよくて、兎にも角にも旅は心のリセット。鬱積したストレスや疲れが綺麗に流れる。特に景色っていうのもないので、以下美味しかった飯をば。色々ありましたが、細部まで詳らかにしてもつまらないから食べ物だけだよ。

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 実にビッグシティ。九州は昨年も大いに一人旅してきたが、博多は大学のゼミ以来か。空港到着後7秒で移住したいと思わせる居心地の良さ。適度に田舎。適度に都会。

 1晩目はモツ鍋をば。どこが旨いとか知らなかったき、まあネットで評判の良さそうな店を予約。なかなかの人気店。違わぬ美味しいさ。18時30分の日曜日で満席でござい。nagamasa-hakata.owst.jp

 

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 コースの最初には九州名物を3種チョイスできるようで、まず酢もつ。ちょっと甘めに上は柚子胡椒かな。爽やかに食べやすい酢もつでした。モツってホルモンだけではなくてミミガーなんかも使われてるとかいないとか。明太子は割愛。これは普通よ、どこで食べても旨いタラコは旨い。

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  ほんでゴマ鯖。ゴマダレと新鮮なサバをマジェマジェして頂く福岡の郷土料理。郷土料理に旨いものなし!は、職場の兄弟子の名言だが、ここは例外。鮮度の良さは皮の弾力、弾き具合でわかる。海苔の相性もよくてビールさんがすすむ。

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  メヒカリの唐揚げ。室戸では干物や焼き物でお目にかかるが、揚げ物も旨い。フワッとした揚げ方でお上手。これもモツ鍋までには食いきれない満足感。

 そうこうするうちに遂におでましモツ鍋。味は選べる中で醤油味を。九州の醤油は甘くて少し癖がある。どうでるか。

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 こりゃ旨い。甘いスープだけど嫌味のない甘さ。スネ夫みたいな奴だけど、分かりあえそうな雰囲気で。そんでモツが白眉。多分だけど生。そこらの居酒屋で食べる水っぽい冷凍ではなくて本当にプリプリ。Mだ、これは。

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 すでに腹パンに、〆はこのスープでちゃんぽん。グニりんと蛇行する麺がお汁を吸ってこれまたうまし。このコース2時間飲み放題で4,000円とは博多恐るべし。ドハマリしますわこれ。

 このあと、また飲んで、ホテル戻っても飲んで死にますた。 

志摩の四季 | 地元の旬が勢ぞろい

 翌日は壮絶な二日酔い。昼まで電源7%ぐらいでしたけど、文字通り這って電車とレンタカー乗り継いで糸島を観光。道の駅やらスーパーやらを勉強しつつ、昼は上記の直販所に併設された海鮮丼専門店で食らう。

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 わくわくするようなPOPに腹と夢膨らませて、中盛を頂く。安いね。ワサビが実にトビが効いております。慣れてないとすぐストーンしちゃうぜこりゃ。醤油は甘め。これも悪くない。刺身醤油は正しく甘いのが好きだ。そして鮮度の伝わる刺身の食感。魚の旨さは、北が脂のりで魅せるなら、南は弾力で知らしめてくれるのだ。
 タイの湯引きしたのが美味かったなあ。刺身の量的に男性なら大盛りでも。中盛りでも女性は大丈夫。しかし単品で刺身盛り合わせが合ったらななおよし。いい雰囲気でした。

 で、夜は水炊き豊。書いていてすごく恥ずかしくなる。40代女教師の先輩に強要されました。ここは中々予約の取れない名店。3週間前だが取れました。

 夕方伺うと満席。消費税10%初日の10月1日の月曜日に、見事な満席。

 博多名物水炊き、一回食べて見たかったのよ。ここはお姉さんが全部やってくれるので、余計なことをしてはいけない。とかいいつつ、特別癖のあるお店でも敷居が高いお店でもないので、こんな毛の生えてない僕ちゃんでも入れました。

水たき 長野 (みずたき ながの) - 中洲川端/水炊き [食べログ]

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 ぶれてますけど酢もつをここでも。一口がしっかりしてるな。酢だれもまた品がよくて旨い。酸っぱすぎず、濃すぎずね。」

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 ぶれた水炊き2。緊張してるわけではない(白目)。実に奥行きのあるコクで、鶏も旨いんだけど、とにかく酢ダレが旨すぎて地球上の食物に何でもかけたくなる勢い。いいなあこれ。

 

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 つくねも美味かったです。もみじおろしが体に合えば、もうそこは秋の博多でござい。

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 結構お腹いっぱいでしたが、このお出汁を堪能するにはおじやで。これも全部やってくれます。感動。いや、お腹チャポチャポ。善福寺池か。

 

 酔だくれ、飲んだくれの後は、天神駅近くの豚骨ラーメンで。もうこの日の晩しかラーメン食べるチャンスなかったんで、腹パンでしたが食べてきました。

http://www.hakata-shinshin.com/

 

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 9時近くになるけど行列ができておりました。10分ぐらい待って、出てくるのはあっという間。マイルドやねえ。女性が多いのも納得。ペトペトしてない。俺が先月食べたカップラーメンのがペトペト油っぽかったぐらいで。けど。もうちょっとシラフで余裕のあるときに食べてみたい。

 

 翌朝食べた博多駅地下の牛タン屋の朝定食。これで700円いかなかったかな。すげえコスパでご飯もおかわり。俺は好きですこういうの。

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 いつの間にやら行ってた北九州門司港。そこから橋で渡った下関で食らった瓦そばとサーモン丼のセット。これは今旅のブービー賞。店員のやる気の無さもあって、いかにも観光地のまずい飯って感じで、まあこれはこれで悪かない。

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 というわけで九州旅行楽しかっです。とても。高知からもそんな遠くないって分かって、それはまた行きたいと思った旅ですよこりゃ。水炊き、モツ鍋、一人じゃいけませんからね。旅とは違う、グループで行く旅行も悪かない。ありがとうございました。

 後日談。帰国後も冷めやらぬ私は、糸島で買った明太フランスを食らう。糸島はパン屋の激戦区で、小麦まで栽培されている。天国かあそこは。で、とりわけ福岡県内でもレベルが高いと言われたこちらで。

xn--54q87zl1zrwk.com

 

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 明太フランスうめえ。ただタラコ入れてますみたいなフランスパンじゃなくて、ちゃんとバケットとしての美味しさが前提にあって、そこから明太子の手作りペースト感が相まってすごくレベルの高いお惣菜パン。パンで感動したなんて久々。

 ほんで翌日も福岡空港で買ったからし蓮根、そして冷凍庫に忘れてた春野町の馬刺しを肴にやったりね。からし蓮根は、ほんとに辛い。鼻にツーンとくるやつ。正しく肴。昨年熊本の良さに取り憑かれた俺を、またあっちに引き戻す懐かしの味だ。馬刺は高知県産も負けてない。こちらもバリうまかとね。解凍とは思えないムッチリ具合と旨み。口に入れれば内側から湧き出るエネルギーの強いこと。もう少し早く食べていれば、今年の凱旋門賞は俺が出ていただろう。

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 最後に、仕事のことは置いておきたいけど、仕事抜きの付き合いも長い農家さん宅の“ぼたなす”。この部落でしか育てられていない、ジューシーで大きな茄子。焼きなすもたまらないけど、フライにしたら実に美味かった。クリームコロッケのようなトロトロ具合が素晴らしい。室戸の道の駅。どこかは言わない。まだ少し出てます。今シーズン分は。

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 じゃあね。また。もうないと思いながら、一回一回の投稿を、互いに噛み締めてほしいのさ。

秋葉山とポリシャツと私

 起きたことはすぐ記述しとかないとな。人生は常に生物だ。この糞の役にも立たないハイキングレポは、間違っても参考にしてはいけない。

 

 一昨日も近所の山登ったのに、今日も休まざるを得ないから昼から新しい山を散策してまいりました。すごい暇な人みたいじゃないですかあ、やだなあ。たまたまだかんね!

 途中、ヤシィパーク近くのセブンイレブンでサンドイッチとカップラーメン購入。俺のゆる登山は、昼から出てコンビニでランチ買って登る。このルールだけは遵守しなければいけない。

 場所は香南市秋葉山室戸市民が大好きなフジグランのいち店辺りからも15分ぐらいで登山口に行ける気軽さである。なぜ室戸市民がフジグラン好きなのかというと、大別して7つぐらい要因がある。1つ目はゲーセンがあること。ここには室戸市内から一番近いゲームセンターがある。高知市内やイオン高知店は混雑したり、さらに足を伸ばさんければいけないため、親子連れにはここで買い物と子ども遊ばせることを完結させられるのだ。通りを挟んでパチンコ屋もあるため、パパも大満足なのである。2つ目以降を書くと長くなるので、今回は割愛する。

 ということで自宅から1時間半弱かな。登山口付近の西川公民館に到着。到着と同時に12時のチャイムでした。しかしここ、集落活動センターじゃないですか。そういう関係の仕事してた私には馴染み深いセンター。無断で置きっぱも悪いので一言ぐらい伝えようと思ったが閉まってたので、勝手に駐車させてもらいました。裏手にお手洗いもありました。結局無断で小便もする。

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 最初センターから下り歩いて五分の岩鍋登山口行きましたが、ネットで見ると上りはセンターより上の登山口からが良いとのことで、そちらに向かう。今日は快晴かつ涼しい天気でしたが、このタイムロスですでに大汗をかいてしまう。

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 住宅の真横から登山口らしきものがこんにちは。登山口の可能性をわずかに上げる杖のビュッフェがあるものの、看板が倒れてて実に怪しい。この倒れた看板には薄っすら登山口云々の書かれた文字が。まあ一応頼りに闖入してみることにする。

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 少し歩くと、秋葉山の看板が夏バテで凭れかかっていた。おそらくここが「中西川登山ルート」の入り口か。いいのか信じて良いのか。俺が大学生だったらこんな看板作りまくって、そこらへんに設置するぞ。

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彼岸花がこんにちは。世は彼岸ですよ。まああの世ですけど。職場でもシキミ、サカキが売れること売れること。高知県では樒(シキミ)のことを花枝、シキビと呼んでいたりする。まさに向こう岸のような急坂。此の岸も長く険しいが、これを登った先には恐らくヘヴンズ彼岸が待っていることだろう。いざゆかん。

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 くっそっ、舐めてたぜ俺。かなりの勾配で一昨日の四十寺山のそれとは比べ物にならん。死ぬでしかし。休憩に次ぐ休憩。一歩進んで5分休むレベルの体たらく。ゆるハイクには許されないしんどさじゃないか。甘えをくれ!甘えを!予備のジャスミン茶持ってきてて良かったわ。水筒のポカリ出さずに助かった。

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 一応通れるようになってるけど、この道であってるのかと不安になりながら、10分ぐらい登ると標識が見えてきた。こういう左か右しかない簡易な看板は本当やめてくれ。バカだからそのままこの矢印通り山から落ちていくわ。斜めとか一回ひねり入れるとか、地面に埋め込むとかしてくれよ。

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 勝手に命名ゴリラ石。見えないこともないでしょう。

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途中開けた景色も、鬱蒼とした山間を一人で歩くと、こういう青空が無性に恋しくなる。
 

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 ようやく開けた場所に出た。急に案内標識の品揃え増やしやがって。ここまで心配だったんだぞこちとら。深呼吸して少し休憩しようと思ったけど、チェーンソーのような羽音の蜂さんに怯え、さっさと進む。

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 ここからは木漏れ日の差す素敵な小道じゃないですか。林道らしく車の跡もあったのは少々興ざめが、間伐のおかげでこういうハイキングもできるのですね。

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 しかし最後の秋葉神社に続く参道は鬼のような勾配でした。試されてる、一人登山はいつだって笑えない。

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 はい、秋葉神社に到着。疲れすぎてお堂の中までも見ませんでした。裏側ぐるっと回って頂上付近を探す。って、えっ?ありますか頂上。。。

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 おそらくここが頂上付近からの眺め。一昨日の室戸ですら展望台があったので、ちょっと拍子抜けしたが、まあ風が抜けて気持ちがよい。あ、気持ちがえいねえ。

 どの方面かどこの町かもよく分かっておりません。たぶん此の岸にはない、彼の岸の町でしょう。

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 とりあえず湯を沸かす。この間にサンドイッチを貪り食うが、貪りすぎて写真忘れた。今日のグッドルッキングガイこと麺ズは博多だるま。来週には九州旅行行くので福岡関連は抑えておこうと思ったのに背脂に弱いおデブちゃんだこと。

 

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これダイソーのカトラリー。柄の先を変えることで箸、スプーン、フォークと変幻自在だ。実に便利。ちょっとチャチイけど必要にして十二分。ちなみに柄と柄を連結して如意棒にすることはできないのがあしからず。

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 寂しい絵だ。当の本人はめちゃ満喫してるんだけどね。オフロードバイクなら上がってこれそうな道だけど、上空を飛行機しか飛んで来ませんでした。



 

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 最近のカップ麺うまいなあ。ちょっと柔らか麺になってしまったけど、ちゃんと豚骨臭いペトペトした感じがいい。山麺向きではないオイリーさだけど、胃袋に油膜が張られることで胃の過度な膨張を抑えることができる。

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 下品な箸突き刺して勝利のピースサイン。誰か登ってこないかなあと内心ドキドキ小心者感丸出しですが、アリ一匹来やしない。

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そして帰りは岩鍋登山口コースから下山。ここからがHELLの始まりだった。彼の岸から此の岸に戻るのは、「逝くこと」よりよっぽど辛いのだ。

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 そこまで荒れてはいないものの、登りよりもキツイ勾配にふかふかの落ち葉が重なり足腰ガクガク。これは名うての男優も撃沈のハードさだろう。そんなことより、この道で合ってるのか不安になってきた。一人ハイクで失敗は許されない。誰かに迷惑もかけず、登りましたよ~なんていう報告もインスタもせず、冷静に帰宅し、にこやかにビールを飲む。それ以外、ましてや遭難なんて絶対にしてはいけないのだ。一応看板が途中にあるが、その方角もまた曖昧で不安を煽る。

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 降り始めてから何分たっただろう。みかん畑が見えてきたときの安堵感は、遭難した人が助かった瞬間みたいなやつじゃん。もうドキドキしたなあ。もう。

 

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 しょうが畑。そんなこと言ったってしょうがないじゃないかあ(ENARI)

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 こっち登りだったら多分リタイアしてましたね。

 といことで二時間半に及ぶ壮絶な秋葉山登山はなんとか終了。中二日でこういうハードなハイキングは駄目だね。身体が追いつかない。反省。

 アクセスは良くて結構頑張れるコースでしたが、景色はそんな開けてないかなあ。展望台とか期待しちゃだめだし、水汲み場もないので、ちゃんとした装備でちゃんとした体力で登ることをおすすめします。

 あと、ネットでここ三年ぐらいの記録がない山は低かろうが要注意よ。写真の景色なんか全然変わってるし、目印は頼りになりません。ちゃんとした地図とかあったほうが良いです。まあそれでも数年前の記事を参考に登りました。ありがとうございます。

《秋葉山》香南市のハイキング: 土佐山歩〜とささんぽ

高知県 秋葉山 中西川登山ルート | YAMAP / ヤマップ

 帰りは降りて10分ほどの 高知黒潮ホテルへ。龍馬の湯というベタな日帰り入浴。透明のお湯で気持ちよかった。広くて使いやすいのではないでしょうか。900円とお高めだけど遅くまでやってて、帰り方面だとないから助かるな。帰り高知市内買い物しようと思ったけど、疲れてやめた。山登りとショッピングは兼ねられない。もう年だし。

温泉|【公式】高知黒潮ホテル

 帰りは エースワン/A MAX赤岡店で買い物。ここ好きでよく行く。 高知東部自動車道使わないで下道で行くからなおさら。

 でも肴は安芸のサンシャインで購入。これ、どろめっていうの。高知じゃおなじみイワシの稚魚。釜揚げしたら釜揚げしらすやちりめんのことだよ。鮮度が落ちやすいので、県外で食べられることは少ないんじゃないかな。スーパーでもそんなに見ない貴重なやーつ。しかし今や高級魚のイワシがこんなにたくさん。昔魚屋でバイトしてたときに、豆アジがたくさん入って可哀想だから、こんなの売るなってBBAに怒られのを思い出す。だから一匹残らず食べてやんよ。

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 これたくさん食べるやつじゃないんよね。葉にんにくをすり潰した“ぬた”につけて食べるのが良いらしい。日本酒の肴にはぴったりらしい。どっちもないので、生姜ポン酢かけてビールのつまみに。トロっとした口当たりと、これは目玉かな骨かな、ジョりっとした喉越しが何か癖になる。ビールと飲むから少し生臭さが残るけど、これは海が近いけど流通が弱い高知の交通事情に合った、県民の食べ物だ。

 

 いい休日でした。こんなんでいいのか、俺。
 

三十路、四十寺に登るの巻

 土日月と連休をがっつり働かせて頂きまして、火曜の休みは久しぶりだな。

 仕事の電話も朝からチョコチョコ着電。怯まずに洗濯して、昼から高知市内へ行こうと思ったが、踵を返すように逆の室戸へ。四十寺山にようやく登る。

 近くて遠いとはこのこと。室戸の名峰四十寺山は、標高300メートルと、低山アルピニストの俺をワクワクさせやがる。天気もすこぶる良いので、いっちょ登ってみっかと向かう。自宅からは30分もかからない。途中コンビニでカップ麺とおにぎりを購入。

アクエリを水筒に詰め替え、いざ出陣じゃ。

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 このあたりは郷地区。室戸の山寄りの地域でも結構盛んなところで、まあ職場の同僚から知り合いも何人かいる。そんな方らからは登山口の下まで車を置けるという情報も聴いたが、道が狭かったり何かトラブルになるのも面倒なので、ネットの案内にある室津神社前に駐車。郷に入れば郷に従えだ。ちなみにこの神社前、何台か停まっていたが、ほーん、日陰でひと目にもつかないき、仕事サボるのにぴったりの場所とみた。ほーん。

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 車を停めて徒歩で登山口まで。橋を渡る。橋渡って左曲がって右曲がって右曲がる。格ゲーでいうとこの上上下右みたいな要領でおねがいな。

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 この左っ側が登山口。分かりづらいね。俺もここで4分ぐらい迷ったよ。しかし最近涼しくなったものの、今日の室戸は実にクーラー日和。山登りには適してない暑さのため、この時点で引き返そうと思いましたよ。

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 少し登るとこの警告のような門が見えるが構わず進め。これはこっから先は、ガンぶっ放して狩猟しちゃ駄目よって区域だから大丈夫。けど突然ハンターに襲われるかもしれないから、常に身は案じていたほうが良い。人間はいつ死ぬかわからない。

  

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門から二分も経たない内に、山へ続く登山口がやってくる。石標と杖のビュッフェが目印だが、いや絶対右の道なりの安心感で右行くだろ。俺は試されてるのか?と少し考えて左側から登ることを決意。

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ここは地元有志の方々の手入れが行き届いており、道は綺麗なものでした。けど、滅多に登る人もいない季節なので蜘蛛の巣や折れた竹が行く手を阻んでおり、杖をブンブン振り回しながら登る。足もさることながら、腕が疲れましたよ。

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 毎度登り始めの10分は、あまりのしんどさに来たことを後悔してしまう。頂上に着けば、その後悔は流れ、全てが報われるほどの多幸感に満ち満ちるんだけどね。よくラーメン二郎が山登りに例えられるが、あながち間違ってはいないなありゃ。

 さて、日々の諸々も忘れて50分ほど登るとようやく青空が広がる。山頂部は植樹からトイレまで、充実のアフターサービスだ。

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 1つ目の展望台。中々のいいステージだ。おまけに景色も良し。大半の人はここで大満足だろう。

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 せっかく来たのでもう一ステージ上にのぼる。一段上に上がるのは、山登ってるときぐらいだ。普段は麓でお土産売ってるレベルで向上心はない。

 

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 車から1時間ぴったしでようやく頂上の展望台へ。近いね。昼過ぎで日差しマックスでしたが、ここまでくると風が心地よい。景色も素晴らしい。奥は室戸の港。そこから山の間に連なる市街地と室戸高校、向かいの丘には県が建てた立派なドームと球場がある。左手には果てしない土佐湾

 こんな近い場所にこんな良き展望台と山があったものかと感動。さすが室戸市内の学校の校歌に出てくるだけある。ガキの頃からこの山の素晴らしさを洗脳されているのだ。f:id:Sixdoublejump:20190917201244j:plain

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 展望台から少し登ると四十寺のお堂である。四十寺ってんだからお寺さんなのに、おもくそ柏手しちまったよ。ふー。

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 水呑み場と書いてあるが、進めど進めど見つからなかった。修験者を惑わすトラップか。事前に飲み物のご用意はしっかりと。今日のような暑さだったら、低山と言えど危ないですよ。

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当然に貸し切りなので、展望台で遅めの山飯をば。だんだん道具も増えてきたので色々こだわってランチ作ってもいいんだけど、普段コンビニ行かないのでコンビニおにぎりが旨すぎて、「お湯沸かす」以外の技の選択肢が増えません。箸はダイソーのカトラリー。小さくて便利。ゴトクは高校からのカニ缶ゴトクを卒業して、エバニューのチタンゴトクに進化。カニ缶も絶妙な安定感でしたが、どうしても空気穴からだけになって火力が弱い&すぐ消えてしまうのが辛かった。これはガッツリ火力が活かせる。風の問題は気になるが、湯の沸き方が3分の1ぐらいになったような気がする。文明の利器恐るべしというか、早く買っとけよ俺。

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 そうそう、これは自宅での試し焚きの写真だけど、クッカーもDUG社のPOT-Mを新調。注ぎ口があるのが地味に嬉しい。軽いし、こん中にライターやゴトクもストーブも入るし、ごきげんなグッズだぜ。試し焚きにして取っ手が少し溶けてしまったが、遅かれ早かれのもんだから仕方あるまい。

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 お湯が沸くまで休憩。風に吹かれながら山を見ると、もう桜がこんにちは。何も春にみんなと出てくる必要はない。個性が死んでしまう。俺は俺らしく。君は君らしく。

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 ちなみに今日のお供はグラナイトギア ヴェイパーデイ。上のポケットはぶっこわれ、本日もフロントのジッパーの取っ手みたいなのが取れてしまったが、まだイケる。俺の目が黒いうちは背負わせてください。

 ちなみにこれ、大学時代からの相棒。神保町のさかいやで買ったっけな。高いんだよこのバッグ。さかいや自体も高いけど。大学1年ぐらいだと思うけど、かなり逡巡して買った覚えがある。でもこれでフジロックも青森も広島も大学の九州合宿にも行った。岡と行った妙高高原や沖縄もそうかな。あ、小野くんとの岩手は違う。マジックマウンテン?のバッグだったな。知らんけど。

 とにかく物持ちの悪い俺にしては、ほんと長く使ってるザックだ。そんで室戸に初めて来たときもこいつに荷物パンパンにして来たんだよな。最近ブラックダイヤモンドのザックばかり浮気して使ってるが、俺の洒落臭え旅にはいつだってこいつが味方してくれた。本当に感謝だ、ありがとう。

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 こういういい思い出が走馬灯のように蘇った後のかき揚げうどん。これはイマイチだった。かき揚げがもとからシナシナじゃねえか。後乗せしたのに先乗せよりもシナシナしてんじゃねえか。後出しジャンケンして負けてる人みたいになってる俺。俺はサクサクが食べたいの!サクサクが!カップラーメンにすればよかった。びっくりしたわほんと。ただ汗が乾いて急激に冷たくなる身体に、あったかいスープは幸せ。綺麗に飲み干してしもたで。

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 頂上から私のベンツが見えますね。駐禁の取締りが来ても時既に遅しだろう。おっと、私のベンツの前にはまた新しいサボり営業車か・・・まったくどうなってんだこの町は。

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 お腹も心も満たされて下山します。仕事とか人間を置いてきて、ただただお天道さまに近づくってのは、どうしてこう楽しいのでしょうか。ソウルが揺れるいい山でしたよ四十寺山は。三十路にも丁度いい小さな旅。

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 帰りには秋の訪れクリを拾おうかと思いましたが、自分のお店で痛い思いしないで買えるのでやめました。香港のデモ参加予定の方はこちらお貸ししますのでご一報ください。

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 とうことで無事下山。昼から行って夕方前に帰れる高コスパハイキング。地元の方の手入れのおかげで道は綺麗にされてトイレもあるので、女性や軟弱な若者にもおすすめです。湧き水とか鎖場とかそういうThe山登り要素はないので、コンビニでお弁当と飲み物と刃牙のコミック本でも買って涼しい時期に登ってケロ。

 その後セイムスで買い物して帰宅して洗車して風呂入ってオナニーにして晩酌。タイ風サラダと鳥つくねバーグきのこソースをつまみに焼酎の牛乳割りで今に至る。いい加減に作った割に旨い。店出したら良いと思うよ、俺は早く。 

 あ、ベンツ前に駐車してた車は、帰り際にすれ違ったけど知り合いのお姉さんが仕事で停めてただけでした。そう、世の中は平らな日ですね。失礼しました。あのお姉さんは真面目できれいな人だ。そういうフッとした恋とは違う好意の感情を持ってはじめて、俺は山から降りてきた人間に戻った証ということなのでしょうね。さようなろう。

この方のレポートが参考になりました。地図とか。

yamap.com

定番のえい山歩記も参考にされたし。

www.attaka.or.jp

 

次は木曜が休み。どうしようかな。

血が登った夜。翌朝には朝日がアガる。

 涼しいのは一時のもので、またもや寝苦しい熱帯夜がやってきた。

 インドネシアあたりの人々はこんな中で周年暮らしてるのだろう。実にリスペクトだ。

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 なんなら外出たほうが涼しいので、深夜徘徊をしている。この町のパトロールは夜11時までらしい。確かに11時を過ぎると赤灯ポウポウもおやすみだ。

 別に悪いことしてない散歩なのに、妙に後ろめたさもある。なるだけひと目も車にも気づかれず、くちびるに歌を添えて満月の下を歩いていたいものだ。

 自宅から5分ほどの場所に津波避難タワーがある。頑丈でインダストリアル感もある。なにより夜中に煌々と灯るライトが、この町のどの家よりも眩しくかっちょいいのだ。避難タワーの眼前には、このタワーよりも高い小学校がある。たぶんみんなこっちに逃げるんだろうな。場所の選定に多いに難ありな、行政の仕事や。

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 夕食はキハダマグロの漬け丼。昨夜のチゲ鍋の残りで味噌汁。サラダ。

 キハダマグロはあっさり。関東人御用達のどす黒い濃い口醤油に、煮きった酒みりんのマッタリした甘さがよく合う。チゲ鍋は持って帰ろうと思ってたので、誰にもつつかせずに奉行った奉行った。

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デザートにと、魚屋さんから茹でたアサヒガニを2杯も頂く。大きので一つ1000円ぐらいはするぞ。ありがたや。ツガニに続いて、なんだか甲殻類フェチのブログになってきた。こちらは海のカニだ。国内ものは珍しく、九州や四国で獲られるらしい。俺もこの装甲で生まれてきたら、繁華街をおっぱいの大きいビッチな女を連れて歩けていただろう。 

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 塩ゆでされてたんだけど、実に繊維質で美味しい身が詰まっていた!甘くて止まらない。さすがに珍重されるだけはある旨さ。

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 甲羅にもカニ味噌が詰まっていて、一度やってみたかった甲羅酒も挑戦。熱燗を甲羅に注いでグビリ。味噌のコクが相まって、酒とツマミを交互にやらなくてもいっぺんに味わえる絶品だ。お店で売ってたら買うべきだよ皆さん。

 

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 メスだけど、お腹に内子なんて、外側についた外子のみ。これはモシャモシャして微妙。ほぐして炒めたら、カラスミの親戚ぐらいにはなれそうかな。

 

 また何処かで。ってここか。

 

 

9月の再会。低収入でも美味いもん食べられたら全てチョー消しよ。

 この前は連投して、また日が空いてお・ひ・さ。です。

 

 台風は定期的にくるものの、段々と涼しくなってまいりやした。 

 クーラー無しでよう頑張った。このまま年寄りになって、クーラー無しで生きていけると勘違いして、案の定熱中症でぽっくり逝くんだろうな俺。

 

 さて、ここで仕事の愚痴は書かない。何も嫌なこともないし、後から楽しく喰らえたら楽しいと思えればいい職場だ。夏風邪も治り、自律神経も多少調子がいいのか、糞忙しい中に、一緒に仕事してて楽しい人達がいるのは、本当に幸せなことです。 

 

 でだ。外に出ることも少なく、大した心象風景もないので、以下、最近食った「眼を見張った美味いもの」をば。

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 生マッシュルームとホタテのサラダ。ネットで見たレシピを参考に。31歳にもなってマジックマッシュルームが生で食えるとは思わなかった。サクサク食感に嫌な癖もなくて、これはトバされた。ボイルホタテとポン酢、オリーブオイル、塩コショウの味付けで鬼に金棒。傘の黒ずんでないフレッシュなマッシュが良いらしいが、サン◯ャインの30%オフで作りました。問題ありが多いサン◯ャインセール品にあって、こちらは問題なし。また食いたくなってきた。小松島で買うたすだちで自家製ハイがよく合う。お供にゼンマイのナムル、赤ずき油揚げ炒めがスリートップの攻撃力。

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 サンシャイン。いよいよ市内には一店舗になる。腐っても1万人はいるシティ。品不足に、インフレにと、色々嫌な予測が立つことは火を見るよりも明らか。選択肢がないからといって、あぐらはかいちゃいけない。ドラッグストアに足元すくわれっぞ。

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 箸休めにおばあの写真も。祖父母もいなくなった俺にとって、室戸には250人ぐらいオジイオバアがいる。その中の二人のおばあ。80すぎと90すぎ。山奥の部落へ毎週会って生存確認。否、俺が生きてるってことを実感させてもらってるほど、「生」のエネルギーを頂いてる。ここまでそこそこ長いと思った30年ちょいは、彼女らからすればたった3分の1。道は果てしなく遠い。リビングレジェンドに敬意を。一緒に生かせてください。

f:id:Sixdoublejump:20190907214222j:plain 閑話休題。こちらは赤むろ。安い。室戸の中産階級以下の食卓に登場する大衆魚だ。身色はサバのような赤色。ムロアジはクサヤの原料になるらしいが、臭みもなく、鮮度が良ければ刺身が上等に旨い。夏場って水っぽくてイマイチな魚が多い室戸にあって、実に値段と味のバランスの良い魚だ。まさにKING OF DIGGIN'。掘り下げろって感じで、少し変わった小品を仕込んでみた。

 まずはボウルにネギ、青じそ(この町ではセイソウという。青い草。草冠に言葉と音。つまりブルーハーブ。)、すりおろした生姜、そして前述のすだちの皮を散らす。ここに細切りにした赤ムロと醤油を和え和えする。すだちの皮にはダイエット効果があるらしい。まーた始まった、◯◯の皮には栄養がある研究。

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 赤ムロのなめろう。最近ハマってるブロッコリースプラウトも混ぜて、天井知らずの栄養素に。すだちの爽やかな香りと自家製ポン酢と生姜が、魚の嫌な臭みも感じさず、メチャクチャ肴になってくれる。これは何で飲んだっけなあ。身体によさそうなもので酒をむちゃくちゃ飲む。プラスカロリー理論。結果、身体に悪そうな気がしないでも。

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 そして本日は、地元キラリバーの先輩からツガニをいただく。これは北川村の舶来物らしい。上海蟹と同じ種類。モクズガニとも呼ばれるけど、高知ではかなりの高級品である。3杯頂きましたが、生は初めてかもしれん。ネットでレシピをあさりながら、とりま茹でてみる。

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 熱湯に驚いて足が取れてしまうらしいので、水からじっくり茹でてみる。鮮やかな赤色に染まるのは、アスタキサンチンという成分。これが加熱されることで、結合されたタンパク質と分かれて色が変わるという仕組みだ。これもレシピついでに学んだ知識の受け売り。んな科学的なことはどうでもよくて、ようは脳みそにダイレクトに旨いか不味いかを判断させよ!

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 裏側の袴を外し、2つに分かつときれいなカニ味噌が登場。ここはちょっと癖があるけど、十分酒がすすむ。そんでヒラヒラ口に残るヒダを外して身をしゃぶると、濃厚な旨味と、川の苔食ってますよみたいなほろ苦さが、口いっぱいに広がる。これは嫌いな人は嫌いだろうが、俺は好き。小さいけどフルスイングでガツンと打つ旨さだ。

 

 ここで普通の小市民ならゲームセット。なんならコールドゲームで、思い出に砂集めてバス乗るとこだけど、初めてのツガニは俺を容赦しない。堪能したカニの殻を圧力鍋でグズグズにして濾したスープをつくる。 

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 これにちょっと愛媛の麦味噌入れてコクアップ。罪悪感の塊。サッポロ一番の麺を茹でる。

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先程のツガニ味噌スープにバター、ネギ、ごま油、スープの素半分を入れ麺投入。

 2,000点。奈半利川上流の清流を飲み込むような心地。奥底からツガニの旨味が押し寄せて、味噌バターの波まで連れてきた。これで平打ち麺あたりなら3,000点あたりか。

 気絶するように完食。週一回ぐらい、これぐらい身体に悪いほうが、かえって身体に良い。何カロリー理論だろ。

 おやすみ。死にます。あの世に逝けますように。失敗したらまた明日仕事行くんだろうなあ。

風邪の谷ナウ

 誰も見てないことをいいことに、間を開けずに投稿する。しかも人生順不同だ。

 

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 こんな夏風邪を引く前に、先々週にはまたしてもハイキングに行っていた。空前の低山ブームが俺の中できてる。先週は台風で中止、今週はこんな体調じゃなきゃ、今日の休みも市内のどっか登ってたんだけどなあ。ということで先々週にタイムスリップ。

 

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 相変わらず自宅を10時頃に出発して、途中久々のファミリーマートに興奮を隠せず長居してしまい。イオンの裏手から変な抜け道ばかりの案内させるグーグルマップを頼りに、一路鏡川の上流を目指す。ここまでくると高知市であるにも関わらず、この風景は室戸の山奥とそう変わりない。でも都会ヅラできるのだ。チョベリバだよ全く。そして着いたのが、高知市の山間に屹立するのが工石山。古くから、高知県民の森として愛されている山だ。小中学生らの遠足でも使われるらしく、小6と同じぐらいの背格好の私にぴったりの山だ。うるさい。

www.attaka.or.jp

 ちなみに工石山までの道はそう険しくなく非常に爽快。高知市中心部からも1時間かからず行けるのが魅力だろう。登山道入り口には自然学校のようなものもあり、高知市内のキッズたちは、思春期のふてくされ感満載で、ここで木工したり飯盒炊爨させられたりすんだろうな、うん。

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 到着後デジカメを忘れたことに気づきテンションガタ落ち。スマホで撮りながら。しかし、体力の低下と太りすぎた自堕落なボディを余し、最初の階段ですら相当応えてしまう。登山開始5分にして、「ひろゆき、引き返すなら今だ。」という山の囁きが、俺の耳にリフレインする。

 休み休み、30分ほど頑張って登ると展望台が近づいてきた。これは楽しみだ。どれ、上がってみよう。

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 実に見事な景色だ!もう山を登ってるやつには山も見せませんってぐらい、生い茂る樹林の数々が視界には広がる。思わず溶けかけたチョコ菓子をむんずとつかみ口にほおばる。甘いのだ!開始30分でイケてる景色を見ようなんざ、甘いのだ!

 ということで、糖分摂取してまた登る。 

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 上りの中途で見たこれは圧巻。右の看板見切れてるけど、確か「天然ひのき風倒根」という名がついておりました。毛細血管のように拡がるこれは根っこの部分なの。樹齢200年の大木が、台風で倒れてこのような姿になったらしい。写真の撮り方もインパクトも薄いけど、生で見ると凄いんだかんね! 

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 その後は断崖絶壁の反り立つ壁を登る。高知の小学生はガキの頃からこんな山に登らされるから、猛暑のよさこい祭りに負けない強靭な体力と精神力を培うのだろう。

 崖の上からは嶺北の棚田が拡がる。ここは美しい。トド岩と呼ばれる岩の上からだ。

 ここを考えた人は、今頃そこそこの退職金でも貰って、悠々自適だろう。さっきの展望台を考えた奴は、絶対に昇進してない。ユー・アー・ファイヤード ! 

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  まあ何だかんだ大汗かいてグリーンダカラ飲みながら頂上へ。1時間以上はかかったかもしれない。

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 ここは木木が伐採されており景色がそこそこに見えます。気持ちがいい。俺が頂上にいた間、来たのは2人ほど。どちらも軽やかな短パン姿のオジサンで、ふらっと来てホワッと登頂しましたよみたいなおすまし顔で、何だかレベルの差を見せつけられました。

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へへへ。まあ景色なんてそっちのけで飯だ飯だ~。恥ずかしいぐらい貧相な装備で山飯。中学時代から愛用してるカニ缶ゴトクのアルコールバーナーで湯を沸かしファミマで買うたカップ麺に注ぐ。おにぎり喰らいながら待つものの、蜂の襲来に怯えて逃げ回る。実に滑稽なり。さっきまで牛歩のような足取りで登ってたのに、急に俊敏に逃げ回る小太り。実に滑稽なり。

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 奮発してコンビニ限定のカップ麺を買うたが、山の上で担々麺なんて食べるもんじゃない。ホワジャオか山椒と思しきスパイスでむせ返り汗が吹き出す。バカか俺。

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 でも温まっていいじゃない。山の上は不思議と涼しく、汗がひくと一気に身体が冷える。山頂ではウンコ以外は何食っても美味いんだけど、やっぱ体の底から温まるものが良いね。超回復しました。ごちそうさん

 帰路は別のルートから下る。行きと帰りは別の道。これは日常でも結構大事にしてる意識。下りが同じ道で、もし死んだらつまらないもんね。別の道見て死にたいよ。

 

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 シダ植物の群生と苔はいつだってフォトジェニ男。

 

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 風の谷ナウ。向こうはどこだろうか。この心地よい海風は室戸から来たならいいな。

 

 だんだん書くのが面倒くさくなってきた。

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賽の河原。今の俺にぴったりだよ。ここは四国でも稀なオオサンショウウオの生息地らしく、頑張って川を覗き込んで見るが見れず。頂上で山椒はすすってきたから、同じ匂いになったと思ったが。 

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 下りの山道は降りるとスピードが出てしまうので、意外と汗をかく。ここで顔を洗ったが冷たくて至福でした。鏡川の源流も悪くない。

 

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 誰もいなくても恥ずかしくてできませんでした。こういうとき小心者の小男炸裂。

 下山。なかなかに楽しかった木曜日の休日でした。貴様らもぜひ行かれよ。

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 帰りはオーベルジュ土佐山。あまりにおしゃれでハイセンスな雰囲気に小汚い俺のソニカを停めるのを躊躇するも、なーに、根は田舎者の高知県民よ。俺と一緒俺と一緒と、日帰り入浴しますた。お値段な800円はなかなかでしたが気持ちよかった。けど県下でも屈指の熱い温泉でした。ほぼ貸し切りだったので出たり入ったり繰り返してたわ。宿泊は4万以上。定宿のビジホなら7回泊まれる。

オーベルジュ土佐山【公式】高知の美しいリゾートホテル

 

 無事帰宅。今日も無事なことに感謝しつつ、こんなブログ書かずにさっさと寝て風邪治せよ。

 

邪悪な風が吹いている

 あつか。さっきシャワー浴びて、クールローションみたいなのソープ嬢ばりに塗りたくなってきましたが、飯食ってパソコンいじってるだけで、もうジットリ汗かいてござんす。

 7月、梅雨時分に一発目の夏風邪。で一昨日、8月も下りの頃にいよいよ二発目を食らった。クーラーもないのによく風邪ひくなあ。同年代の男に比べれば、よっぽど健康的で食事も質のいいもん食ってんだけどなあ。職場にも迷惑かけて申し訳ない。お盆の忙しさが落ち着いて、ちょっと慢心していた身体を反省。

 前回は長引いた教訓から、今回は早めに徒歩5分の町医者に向かう。ハヤクヤク。これが病を治す鉄則である。仕事の休み時間、さっと行ってパケ貰って帰ってくることにしよう。実はここ、先生の評判がよく、町外からも多くの患者が訪れる人気の町医者である。しかしいつ通っても混んでるので、私は敬遠しがちだったが。

 久々の来院で客はまばら。年寄りは朝が早いので、病院は朝一が一番混んでる。俺の統計でそう出てるので、これは午後に来たのが正解か。ふふふ。

 お愛想のよろしくない小太りの受付嬢は、無言で温度計を差し出してきた。むむむ。

評判には聞いていたが塩対応。言ってやるが、吉良川の病院は一定数、こう無愛想な看護師や受付がいる。これも俺の統計だ。そっから二時間待ってしまう。2時間もありゃ、空港から実家帰れるぞコラ。挙句の果て呼ばれた名前間違いも、まあ笑いの種として貰っておこうってことで我慢我慢。 

 ここは二回目か三回目の来院だろう。先生もお年をめし、パソコンモニターにペンを当てにらめっこ。字が小さいからさぞ苦戦されていることだろう。なるほど、これが長い待ち時間の原因か。5分ほどの会話。もはや診察も言えないようなやりとりを背に、本日貰ったのは葛根湯と毎食後1錠の薬に、3日分で1週間効く薬の豪華三点セットだ。お題は2千円にも届かない。社会保険3割の恩恵は偉大なり。たまには病院行かないと、ほんともったいないな。

 30を超えると病が治りにくいなんて聞く。このボロ屋に来てからほんと良いこともない。はっきり言ってやる、このボロ屋に来て、ほんと良いこともない。童貞卒業したことぐらいか。

 

 この先の記事も、きっと病気とか保険とか年金とか介護とか、世の中を憂うこととか、おっさんのブログ丸出しになっていくやもしれない。いやだいやだ、ごめんだね。