土佐の嗚咽

突然あらわれてほとんど変人である

ガパオ君、あまりにも辛辣すぎるよ

 

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 台風銀座と呼ばれ久しい室戸にも、台風10号は久々の大物かもしれない。今は、うちの勝手口の屋根がパカパカと高速ブレイクビーツを鳴らす横で、貰いものの甘くない梅酒ロックを煽っております。つまみにはガパオ風激辛じゃがいも鶏肉バジル炒め、ゴーヤの梅マヨサラダ。昼はこんなんで良い。 f:id:Sixdoublejump:20190815131532j:plain

 

 昨日は夕刻前に早仕舞い。ラストオーダーに駆け込んできた観光客トリオに限って酒盛りが始まり、実質5時前の帰宅にずれ込んでしまったが、個人的に問題はない。で、本日は臨時休業で唐突な休みが降ってきた。で、ひねり出した選択肢は、こんな昼酌しかないのだから、クソなめてる。

 たまには実のある記事でもかくか。

 ここ最近低山登山に目覚めてしまった。登山は言い換えればハイキング。とにかくガチからは遠ざけて、以下の条件が発動する念能力のようなものだ。

 仕事終わりの前夜、酔っ払いながら準備をする。当日、グダグダと9時から10時に出発。現地の前にコンビニ、スーパーで昼飯の準備。大げさな山飯には走らない。昼からグズグズ出発して夕方には下山。暗くなりそう、危なそうなら頂上へはいかない。すぐ引き返す。帰り、日帰り温泉があったら、小さなチ○ポ隠しながら入浴する。中途のスーパーでビールと美味そうな刺し身でも買って、家で晩酌。超噛みしめる田舎の休日。こんなとこだ。 

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 ということで、先日は徳島海陽町の山間にある轟の滝へ。しかしひどくオーソドックスな滝名だこと。名瀑を謳うには、あまりにありがちでよく見る滝だ。吉良川の自宅から海陽町まではまあ1時間ちょいってとこ。そっから滝へはプラス1時間ぐらいだ。

 

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 はい、いろんなものぶっ飛ばして着きましたよ。かつては観光地で栄えた名残か、物産展みたいな廃墟もありましたが、なかなかに風情のある、いよいよ滝の名所を思わせるイントロでした。

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 滝へと続く轟神社の参道。写真の通り階段は急勾配。お寺の方から回ればこんな勾配なく滝へとたどり続くが、もう俺みたいなアホンダラに選択の余地はなし。とうぜん悪路を選ぶのです。

 

 

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滑りやすい苔の下り坂を経て、いよいよ見えてきた本体。これが名瀑轟の滝。

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こりゃ驚いた。滝なんて遠目から見るものと思ってたが、ここは岩〃の割れ間から溢れ落ちる滝の飛沫がすごいこと。俺の眼前までガンガンぶっ掛けてくれる。マイナスイオンの下、氷点下イオンのような涼とう爽快感がたまらない。防水でもない安いデジカメも壊れを知れず、レンズ濡らしながらこの気持ちよさをフォーカス!

 来るまでの車での汗も一気にひいた素晴らしい滝を背に。川向の遊歩道を低山登山。特殊能力ハイキング発動や!f:id:Sixdoublejump:20190815141557j:plain

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 いやすごいねこの遊歩道も。そこそこ整備されており、気持ちよく汗かきながら点在する滝を鑑賞。どれも筆舌に尽くしがたい。という言葉で感想を省きます。

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 途中暗くなって参りました。なんせ12時ごろついて、山に入ったのは14時ごろと記憶。この帰り道の看板を見る頃には16時ぐらいでしたでしょうか。もはや抗うだけおバカな話です。面倒くさそうな頂上は諦め引き返しました。

 

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 ということで轟の滝。なかなか悪くない名瀑でした。クーラーのない家でもんもんとマスターベーションマスターズに励むぐらいなら、ここに来たほうが大いにマシですね。ちなみにバスも来るらしい。もう全くもって役にたつとは思えない時刻表をば。

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 じゃあね。またね。

 

 

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今日も無事

いちいちだ、個々のトピックの度に、重いパソコンひらいて記事にするほど余裕ないんよ俺は。全く。

 と、半ばギャグ切れとも思える悪態のつきかたで3回目の記事を投稿。夏休みが始まり労働先も忙しく、とりわけ盆がやってくるとその忙しさ極めるといった感じで、生活リズムは完全に崩壊する。

 高知市内ではよさこい祭りが終わり、いよいよ台風がやってくる。申し訳ないけどどちらも興味がない。 

 なので、以下ここ最近のトビの効いた名盤をば紹介。

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 THA BLUE HERBTHA BLUE HERB』を購入。新譜を買うなんてえらく久々だな。それぐらいTBHにはお世話になってるし、一挙手一投足の動向に、俺たちリスナーは遅れちゃいけないのだ。二枚組の大叙事詩。客演なしのセルフタイトルを、50近い大物が20周年超えてドロップすりゃあ、これ聴く方もとてもタフな作業と耳を強いられるんだけど。多忙な合間、仕事終わりの晩酌に少しずつ聴いてクラってます。頂き物の南の冷酒が旨すぎて、それをより名盤に加速しちょります。1枚目のお気に入りは「THE BEST IS YET TO COME」。先行MVを見た瞬間、これはとんでもないと思いますた。

 

「LIFE STORY」のMOTIVATIONを聴いた時のような、前しか向かせない力強いビートとメッセージが良い。あの曲を聴きながら、高校時代、大学時代、ニート時代と、三時代の夕暮れの246を、ひたすら汗かいてジョギングしてたのを思い出す。結構走った割に、5キロから先を走れない成長のなさも、凄く自愛したい。

 とにかく、TBHの醍醐味は、BOSSの言葉だけじゃなくて、O.N.Oの放つストロングなビートがたまんねえんだ。もう、俺みたいなブーデーの軽い運動のお供には、ぴったりの音楽なんだ。

 で、二枚目のこと。後半に控えた「今日無事」のピアノリフは、過去のそれにあった冬の旅に行かせたくなるような静寂さ足り得るメロディでたまらない。でも正直二枚通して聴くには、ちょっと冗長さを感じる。いつもの言葉とビートを、身体にグイグイ飲み込むにはよほど健康じゃなきゃいけないらしい。トラックも、あれ?奥さん、さっき二軒隣のご主人と一緒にいましたよね?みたいな既視感に襲われる。しかし奥さんは美人だ。何度会ってもよいのだけど。

 新しいものに触れた時の、わくわくするような気持ちは、お互いに年を取って、あまり必要としてないのかなあと感じるアルバム。決して毎日聴くには至る必要のない作品。でもずっと聴かせてもらいたい作品。高知来るらしいから、やっぱまた生で聴かんとね。

 

 

 

 

 

 

 

ホーチキン

 これだよこれ、気づいたら半月以上経ってる。パソコンを中々立ち上げないからモチベーションも上がらないのが原因の一つか。まあ言い訳なら吉本のお偉いさんと同じぐらい出てくるんで、これぐらいのマイペースでやるしかない。

 

 先日、昼寝をしていたら寝違えたのか背中の筋をやってしまって、数日間ズキズキとした痛みを後背に抱えながら生きていた。やっとこさ痛みも引いた矢先、本日は風呂場で靴洗ってた中途に左中指をコンクリに突き指。激痛の指先を見ると、オネエのマニキュアの如きドス黒い色の内出血だ。もうついてねえ。

 この二ヶ月、陰鬱な事件も多い。自分の肌には刺さらない刃物、かからないガソリン、聞こえない罵声が、まるで自分のことのように重い気分にさせやがる。

 

 仕事について、幾つかの面倒くさい部分ともったりした何かが広がってきて疲れてきた。辞めたいというのではなく、いい加減動く潮時といつも感じてる。自分のやりたいことのために別の仕事をするなら、もっと割り切って金稼げる仕事しないと駄目だと思う。割り切れない、妙に情や愛が挟んでしまう今の仕事だから、変に続けられなくなってきてる。

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 同僚の方にトコブシをいただく。室戸でいうところの流れ子。アワビにも似たこの貝は、春先から8月いっぱいまでの漁期でしか獲れない高級品だ。あ、写真奥が流れ子です。手前のオジサン玉子は私の化身です。

 これをザブザブと洗ってから軽く下茹で。アク抜きですね。こいつを鰹だし、薄口醤油、砂糖、酒なんかで煮る。室戸で流れ子といえば、煮付けか炊き込みご飯が主だ。

そもそも貝が苦手な私だが、まあそれほど癖がないので流れ子はあり。ただの贅沢病か。あ、ついでに私の化身も一緒に煮てしまった。

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 翌日。というわけで、カニカマときゅうりのサラダ、クジラのさえずり煮込み(これも店の余り物)、流れの煮付けで一献。アワビのような食感だが柔らかくて旨い。お出しもしみてていいぞ。一日でこれぐらい人間も物事が染み付かないと駄目だ。

 

 今日は休みで1時間かけて安芸のダイソーへ買い物に行った。久々に行ったら、いきなり火災報知器が鳴り響く店内。他の客同様、平静を装いつつもドキドキする俺。この前のこともあったし、もっとパニックになってもいいはず。しかし避難誘導や店員もなにか言うわけでなく、放送では現在原因を究明中とだけ。

 普通に買い物するフリの客。いらっしゃいませ~、という店員。なんだかコントのようなシュールさと気味の悪さ。こういう時、どうしたらいいの?

 

 

 

 

 

青椒肉森 

 時の流れはあっという間だ。梅雨入りしたこともあり、増水した近所の川は激しい濁流が襲う。その流れに合わせて、俺のブログへのやる気も、簡単に流されてしまう。

 

 という言い訳ね。全く。

 大雨で増水することを、室戸では大水というね。おおみず。初めて「中村主水」という字を見た時、これは読めないと思ったときのような、虚を突かれた感じ。大水というシンプルな言葉、猛々しい自然の力を端的に表しているのだ。

 

 今日は仕事が休みだったが、懇意にして下さる業者さんに呼ばれ、サーモンの養殖場へ。ためになる話を聞きつつ、脳みその半分は夕食に何を食おうかと思い巡らすのに精一杯だった。

 帰り際、雨に打たれながら市営図書館に寄る。2年ぶり位だろうか。

 最初は貸し切りだった。新著もあり、雑誌も十分。惜しむらくは蛍光灯が暗い。眼鏡がくぐもっているんだろうと思ったが、どうやら照明が仄暗いのだ。デスクライトもないので、ちょっとお勉強をするには辛いかな。しかし、室戸図書館は毎日でも来たい居心地かな。この前行った高知市のオーデピアはでかすぎる。俺の身の丈には合わないのだ。

 

 

 ガラガラの図書館で借りたのは3冊。今までの人生で借りた本を読み切った覚えがほとんどない。さてどこまで行けるかな。で、たまには机でお勉強風なこともしてみた。もう明日で31歳だよ。オジサンを否定しちゃいけなくなる年頃だよ。将来設計と薄っぺらな目標ができたので、まあここ二年で一番進歩した日じゃなかろうか。

 己の将来と、この街の教養に不安を覚えつつ図書館を後にする。

 すぐ近くのスーパーへ向かう。30%オフのシールを目ざとく見つけ夕暮れ5時に帰宅。肉、納豆、牛乳、タコが入った袋を下げて、自宅前、車庫前の雨樋の下。どちらも大水には対応できないので、滝のように溢れている。頭にジャパジャパとかかる滝行は、もはや吉良川名物と言ってもそう過言ではない。否、滝行してる冴えない男そのものが名物と化しているのだ。

 今日は何作ろう。雨音は腹減りの合図だ。

 昨日、ピーマン、ナス、じゃがいもを貰ったので、なんちゃって青椒肉絲をば。たけのこは入手し難い(要は金だして買いたくないだけだろ)ので、じゃがいもで黄色を補う。青椒肉絲なんてのは、ようは色を揃えれば何でもいい。中華料理界の七並べみたいなもんだ。

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 昔買った中華鍋が赤錆だらけだったので、この前の休みにカセットコンロで焼き切ってメンテナンス。かなりきれいになった。これを使うと何となく上手くなった気で、美味くなった気がする。

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 完成。いつも調理工程も写真に収めようと意識はしているが、これが難しい。世の中のブログや動画の人は、ほんと豆だこと。そんな事もできない俺は、豚バラを細切りにする体力もなくて、結果細かな塊になってしまった。これじゃ安かった豚こま買ったら良かったな。

 レシピなんてものはない。生まれて何度となく食べてきた青椒肉絲イメージを何となく具現化するだけだ。一度素揚げした野菜、肉をニンニク、生姜で炒めてから、醤油、オイスターソース、豆の発酵した調味料、胡椒、紹興酒を加えたタレで絡める。いかんせん素揚げした食材の油切りがイマイチでかなりオイリーになってしまった。

 これでは映えないとみるや、思わず窓から見えた空き家の中庭の緑を加えて撮影。幾分サッパリした見た目になった。食材でも食器でも、外の緑を入れちゃうあたりが凄く褒めたい。栗原はるみ先生ならさぞお喜びだろう。

 

 しかし、晩酌は何故か青椒肉絲がない食卓。

 いつ作ったか不鮮明な枝豆の卵焼き、固いナスと豚肉の梅味噌炒めの残りが冷蔵庫にあったので、先に始末しなくてはならなかったのだ。一人ぐらいの自炊はいいことがない。食べきれないし、同じもん食べたくないし、意外と材料費、光熱費かかるし、ほんとオススメしない。俺は近所にコンビニもスーパーもなく、野菜や食材をいつも頂くので、仕方なしにと続けてきた成れの果てになってしまっただけなのだ。

 あ、今日買ってきたタコは、きゅうりと三杯酢和えにして食べる。味が決まらなくて、三杯も四杯も入れてしまったのは、ここだけの内緒。左の飲み物は、発酵した水が変色したもの。水面はエスプーマ仕立てにしてみました。

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 青椒肉絲は明日の弁当に。熱々のうちに食べたいという料理好きとしての性と、明日の弁当へ繋げるために冷蔵庫に避難させたいという気持ち。その葛藤に今日も克ったので、気持ちよく読書にふけりたいと思う。

 そういえばこの前の投稿で仄めかしたラーメンのこと。いっとき消えかけてた熱がまた出てきたので、少しうれしくなった。結果は完売。100杯近くを売ってきたが、あろを店で売ろうとか思わず、祭りに華を添えただけとしておこう。それぐらい、ラーメンは伸びしろしかないのだ。

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 ハードボイルドな玉子と青ネギは置いといて、軟弱者を寄せ付けない、噛みごたえある大ぶりロースチャーシューが目玉。適度な脂身と肉っ気が、昔ながらの支那そばっぽくて好き。小さな公民館のお祭りは年配者も多かったき、むつこい(しつこい)豚バラよりも食べやすいと思った。ただ、ちゃんとロールして茹でれば見栄えも良かったな。それに醤油につけるのは豚バラよりも短めにだ。すぐパサパサして中に塩気が回ってしまう。いい学びの場になった。例年通り子どもらは2杯、3杯食べてくれる。嬉しいね。これか?お店やる理由って。 

 余談。お祭りのメインイベントのくじ引き。この写真の左側まで続いて、たしか30等ぐらいまであったんだよこれが。嬉しいんだけど長い。当選者が増えた後半は、更に間延びのポケットがしばしば出現。しかしながらほぼ全員当選するから、誰も油断できない死亡遊戯だよこりゃ。

 ちなみにラーメングループ一同で、はちみつ、靴下、洗剤、スリッパ入れ他、かなり色々当てました。ごちそうさん

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 また31歳でお愛しましょう。

 

 

梅雨はまだか。明けのヨダカ。タタタンタンは魔法の音。

ほら、気付きゃ数日も経ってしまった。ブログの頻度ってのはどんなもんだろうか。

毎日湯水の如く出る言葉、考え、細やかな出来事も、書き留めておかないとじき忘れてしまうのが世の常だ。

 自家製の梅酒を飲み干し、ようやくパソコンを動かす気になったので書くとする。これはスマートホンからでも投稿できるようだが、げに打ちづらいのと、どうも天から言葉が降ってこないので、やはりパソコンを開かなければログインする気にならないのだ。それにキーボードを打つタタンタンという音。すごく仕事ができるような気がして気持ちがいい。こんな時ばかりは前へ進むような気がしてならない。

 

 んなこといい。でだ。

 

 先日、職場でみたフリーペーパーには、昭和63年生まれのあなたの今月は低迷期と書いてあった。なるほど、月半ばであるが、これが見事にガツンと的中してる。初っ端から1週間の夏風邪は参った。約束していた山登りや仕事も後手に回り、家の片付けや諸々の整理もままならなかった。

 夏風邪を抜けた後も、尊敬しかけていた人が受けた卑しい言葉遣いを聞いて、なんだか気落ちする。なんだか大事な人を輪姦されたような、とても乱暴で、心の中がひしゃげるような重たさになった。

 5月病の残病感とでも言おうか、未だこない梅雨入りを前に、6月は随分と精神湿度の高い陰鬱な展望と現実が待ち受けていた。そういう気分を振り払う、ここ数日起きたハッピーな出来事を、以下順不同で思い出す。そうしよう。そうでもしないと眠れないのだ今夜は。

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夕方のニュースでは、高知に大戸屋ができたことを伝えていた。土佐国は今日も平和だ。俺は用賀の大戸屋には1度2度訪れた記憶している。大戸屋は外に食品サンプルがある今どき珍しいチェーン店だ。自宅で色々おかずを作る分、どうも定食屋へはあまり足が向かない。一度トライしてみるか。遊園地へ行く気分だ。

 そういえば数年前、セブンイレブンが高知初上陸した時分も、県内10大ニュースの一つに入っていたなあ。この県は、東京で誰かがくしゃみしたぐらいなこともニュースになる場所だ。心があたたかくなる。

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 夕飯には、マグロやタイの端くれが入った安い刺身盛を買った。肉質の柔らかさとトロッとした食味はビンナガかと思わせたが、多分キハダかバチかな。いや詮索は止めておこう。不学がバレル。よこの汚い絵面の皿には人参とサニーレタスのオイスターソース炒めの残り。野菜は頂き物。サニーレタスは普通のレタスより少し苦味があって使いづらい。独り者はサラダで食べ切るには量が多い。そういう時は蒸し焼きのようにして炒めて嵩を減らす。だからたくさん食べられる気でいるが、結局質量保存の法則で量は減らないので腹が膨れ翌日に残る。困った野菜だこと。まあ貰ったことには今日も感謝だ。

 仕事帰りに寄った近所の魚屋で、新しい仕事を斡旋される。お声がけもありがたいが、もう難しいかなって直感。しかしすぐに断れないのは未練があるのかな俺は。情けない。

 世間のちゃんとした先輩らは、齢30の男を「結婚」と「正社員」というフレームにはめたがる。もっともなんだけど、それにあぶれるやつがいたっていいじゃないか。長くなるからやめておこ。

 そんなことを思いながら〆にはラーメンをば。明日はイベントでラーメンを販売する。2年ぶりだ。7時集合なだけに、こんな駄文書いてないで寝なきゃいけないのだ。

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 冷蔵庫にパンパンに入った100玉中1玉を拝借して試食も兼ねて食う。スープは持ち帰ってなかったので、出汁パックからとったスープにタレと香味油を加えて。タレは少し弱くて薄いが、醤油と豚の油だけでこれ以上どう変えろと。煮豚はロースが些か臭く、バラはあいかわらうずファットな食べごたえ。香味油は煮すぎたのが生姜を強く感じさせるオイリーな仕様。それでも地元川崎製麺の細麺は信頼足る喉越しの良さと、ネギのシャキシャキでしっかり完食。東京の支那そばにも決して負けてないぞ。

 うん、ラーメンを食べると低迷期を少しだけ忘れることができるのは本当だな。

 明日は久々のラーメンイベントで、本来の自分の立ち位置を考えさせる時間になるやもしれない。それでいい。どーんとこい。嫌いな現実を大好きになるために抱いてやろう。おやすみ

 

 

 

 

 

 

 いつかブログやろうと思って、ようやく重い腰を上げてみた。何年かかってんだよほんと。年号3つぐらい変わってんじゃないのほんと。知らんけど。

 四国の高知県に移住して7年。土佐の東側での生活は、それはもう今までの薄い人生何枚重ねても勝てないぐらいの経験と智慧が降りてきた。お陰様で周囲への感謝よ。そして好奇心止まらない自らへの感心もね。とにかく、こんないられるとは思わなかったほど、根を張っちまっただよおいらは。

 でも、人生は思ったより短い。思ったより早く30歳がやってきた。平穏(もしくは不穏)に独身チャート一位を維持しながらだ。江戸時代ならもう少しでおしまい。

 そしてここに住めば南海トラフという言葉を毎日聞く。大きな地震津波。これもおしまい。

 最近のニュースで老後は2000万いるらしいと聞いた。通帳と明細見る。うん、これもおしまいだ。

 もう片足突っ込んだ年齢と近々の未来は、なんだか頼りがない。不安というか、いきなりプツっと終わるんだろうなあと思うと、色々ちょっぴり寂しいのである俺は。

 ということで、短い人生の備忘録をちょこちょこ書いていきたい。仕事のことは抑えて(←いや、たのしいんだけどね仕事の話も)、俺の五感にやってきた数々の奇跡とトビの効いた物語を、他人に迷惑のかからない限り記していきたい。

 お陰様で仕事がウルトラ忙しいんだけど、合間で小さなトリップや遊び事もしたりするので、そんな事も記しておこう。あとは飯や肴のこと。ニート時代、ジョギングをしては買い出しに行き、夕飯を作ることで罪悪感を減していた俺は、まさか高知に来てこんなに自炊が役立つとは思わなかった。

 ここ室戸は豊かな自然の幸がたんまりある。それをあたたかな人々からいただく事も多いので、美味しく料理して飲む智慧がやたらついてしまった。帰宅して、金のかからないご褒美だな。

ということで、齢30の土佐日記。こっ恥ずかしさと弱さの応酬。の中にささやかな幸福も垣間見たり候。どっこい生きてる土佐の嗚咽。とりま夜更けに口開けでござい。

 あ、人に読んでもらえるブログにはならないと思うので、間違って入ってしまったあなたは、ゆっくりとドアを閉め、決してこのブログは口外せず、あたたかな日常生活とお布団に戻ってお休み下さい。おやすみ。

 

追伸

 ここからは自分に言い聞かせる。長続きしないことに定評がある俺が注意すべきは2つ。一つは最初から飛ばしすぎないこと。もうこれはいきなりアウトだ。赤坂5丁目ミニマラソンの団長ばりにアウトだ。くどいのは俺の悪い癖。気をつけよう。

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 あと、性格上バカ真面目に「です・ます」作文みたいな文章を作ってしまうのもご法度。口語体推奨。座布団座って一席ぶってるぐらいの言葉遣いを心がけよう。バックスペースは取り外す。誤字脱字も味のうち。出来たてが一番うまいでしょ?

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家から歩いて2分22秒の海岸。

土佐湾の波は強く、太陽は近くて眩しい。ゴロゴロ石で歩き辛く、決して泳げる砂浜なんてない。それが飽きない室戸の海岸線だ。暇な夕方は、よくここで飲んでいます。